「スカーニーってどんなゲームなの?」「最近やる機会があったけど、ルールがいまいちわからない」という方に向けて、上段・下段の2つのボードを使う独特なポーカーバリエーション「スカーニー」のルールをやさしく解説します。2分程度で読める記事となっています。
1. プレーする前に
- プレイヤー人数: 4人〜6人程度が理想です
- 最小人数: 2人
- 最大人数: 6人(1人6枚のカードが配られる + ボードに計12枚使われるため)
- 用意するもの: トランプ1デック(ジョーカー除く)
スカーニーの最大の特徴は、上段と下段の2つのボードを使用することと、下段に出たカードと同じ数字を持っている場合、そのカードを強制的に捨てなければならないというルールです。
2. ポスト
- 各プレイヤーにハンドが6枚配られます
- ベッティング方式はFL(フィックスドリミット)です
↑ プレイヤーのハンド(例)
3. フロップ
プリフロップのベッティングが終わったら、ディーラーは上段に3枚、下段に3枚のカードを開きます。上段3枚・下段3枚の合計6枚がテーブル上に並ぶことになります。
アクティブなプレーヤーは下段に出たカードと自分のハンドを照らし合わせます。
下段の数字のカードが自分のハンドにある場合、強制ディスカード(破棄)となります。
たとえば、下段に「A」が出たとしましょう。自分のハンドに「A」がある場合、ハンドのAを下段のAに重ねます。複数枚ある場合はすべて捨てなければなりません。
捨てるタイミングはボードのカードがオープンとなった時です。
↑ 下段にA♥と2♦が出たため、ハンドのA♠と2♥を捨てる
残りのハンドと上段の3枚を照らし合わせます。役は通常のテキサスホールデムと同じです。オマハなどとは異なり、どの5枚を使用してもOKです。自分のハンドを1枚だけ使う、でもOKです。
スカーニーの特徴は、下段で出た数字の役は作れなくなるという点です。上段でAが出て自分がAを持っていたとしても、下段でもAが出てしまうとAは強制ディスカードとなり、Aを使った役は作れなくなります。
アクティブなプレーヤーが全員ディスカードを終えると再度ベッティングラウンドに移ります。
4. ターン
フロップのベッティングラウンドが終了すると、ディーラーはさらに上段に2枚、下段に2枚をオープンします。
上段、下段それぞれに合計5枚のカードが並んでいる状態になります。
フロップと同様に、下段に出た数字を持っている場合、ディスカードします。
↑ 下段に新たにQ♣と5♦が出たため、ハンドのQ♦と5♠を捨てる
その後、フロップと同様にベッティングラウンドに入ります。
5. リバー
ターン後のベッティングラウンドが終了すると、ディーラーは上段に1枚、下段に1枚をオープンします。最終的に上段は合計6枚、下段は合計6枚となります。
同様にディスカードをし、最後のベッティングラウンドを行います。
↑ 下段に新たに10♥が出たため、ハンドの10♣を捨てる
役はハンドから0枚、ボードから5枚でもOKです。
ハンドから何枚使わなければならないというルールはありません。
この例では、ハンドにK♥が残っているので、上段のK♠と合わせてKのペアが作れます。
6. 役判定(high-low要素あり)
スカーニーにはハイロー要素があります。ハイは通常のNLHと同様です。
ローはハンドの数字の合計が一番小さいプレーヤーが取ることとなります。
ディスカードでハイの役が作れなくなっても、大きい数字をディスカードするほどローとして強くなるというわけです。
- 絵札はすべて10点として扱います。
- Aは1点です。Aはハイでもローでも最強のカードと言えます。
プレイヤー | 残りハンド | 点数合計 | 備考 |
---|---|---|---|
プレイヤーA | K♥(10点) | 10点 | 絵札は10点 |
プレイヤーB | 3♠(3点), 4♣(4点) | 7点 | ローで有利 |
プレイヤーC | A♦(1点) | 1点 | ローで最強 |
ハイの勝者とローの勝者が別の場合、ポットを分けることとになります。
スカーニーは上段と下段の2つのボードを使い、下段に出たカードと同じ数字を持っている場合は強制的にディスカードするという独特のルールを持つポーカーバリエーションです。
ハイとローの両方で勝負する要素があり、大きな数字をディスカードすることでローとして強くなるという戦略性があります。
通常のポーカーとは異なる戦略が求められるため、新しい楽しみ方を探している方にぴったりのゲームと言えるでしょう。