はじめに
テキサスホールデムにおいて「ポジション」は勝敗を大きく左右する重要な要素です。初心者の方でも「ポジションの基本」を理解しておくことで、勝率を格段に上げることができます。
この記事では、「ポジションとは何か?」から「具体的なプレイのコツ」までをわかりやすく解説します!
ポジションとは?
「ポジション」とは、テーブル上で座る席の順番を指します。アクション(チェック、コール、レイズ、フォールド)はテーブル上を時計回りに進むため、あなたの座る場所が有利不利を決める大きな要因となります。
ディーラーボタン(BTN)を基準として、早く行動するポジションは「情報が少なく不利」、遅く行動できるポジションは「情報が多く有利」とされます。
- アーリーポジション(EP)
テーブルで一番最初にアクションする位置です。具体的には「UTG(アンダー・ザ・ガン)」が含まれます。- 特徴:情報が少なく不利
- 戦略:強い手のみでプレイすることが重要です。
- ミドルポジション(MP)
アーリーポジションの次にアクションをする位置です。- 特徴:少し情報が得られる
- 戦略:強い手を中心にしつつ、状況に応じてプレイ範囲を広げる
- レイトポジション(LP)
最後にアクションできる位置で、ディーラーボタン(ボタン)とその隣の「カットオフ」が含まれます。- 特徴:他のプレイヤーのアクションを見た上で判断できるため有利
- 戦略:幅広いハンドで積極的にプレイ可能
- ブラインド(SB・BB)
強制的にベットをするポジションです。- 特徴:プリフロップでは最後に行動できますが、ポストフロップでは最初のアクションになるため難しい位置
- 戦略:手札に応じて慎重にプレイ
こちらの画像で赤色になっているポジションがEP、オレンジ色になっているのがMP、緑色になっているのがLP、そして灰色になっているのがブラインドです。

ポジションを意識した戦略
ポジションごとに適切なハンドレンジ(手札の範囲)を設定することで、無駄なチップを減らし、効率よく勝負することができます。
アーリーポジション:
- プレイすべきハンド:AA、KK、QQ、JJ、AKなどの強い手
- 理由:最初にアクションするため慎重に行動する必要があります。
ミドルポジション:
- プレイすべきハンド:AQ、AJ、TT、KQなど
- 理由:少し情報があるため、やや広めのレンジでハンドをプレイします。
レイトポジション:
- プレイすべきハンド:小さなペア、AT、KJ、QT、場合によっては弱いハンドでも
- 理由:最後に行動できるため、他のプレイヤーの動きを見て柔軟に対応できます。
6Maxにおけるポジションの名称と役割
6Maxは6人でプレイするテーブルであり、各ポジションの役割がより明確になります。各ポジションの特徴と戦略を理解しましょう。
- UTG(アンダー・ザ・ガン)
- 位置:最初にアクションするポジション
- 特徴:情報がないため最も不利
- 戦略:強いハンド(例:AA、KK、QQ、AKなど)でプレイ。広い範囲でのプレイは避ける
- HJ(ハイジャック)
- 位置:UTGの次にアクションするポジション
- 特徴:やや早めのポジションだが、UTGよりも情報が得られる
- 戦略:中程度のハンド(例:AQ、AJ、KQ、99+など)を中心にプレイ
- CO(カットオフ)
- 位置:BTNの手前で、アクション順としてはレイトポジション
- 特徴:BTNに次いで有利な位置
- 戦略:幅広いハンドでプレイ可能(例:小ペア、AT、KJ、JT、スーテッドハンドなど)。BTNがフォールドすれば主導権を取れる
- BTN(ボタン)
- 位置:ディーラーボタンの位置で、最後にアクションできるポジション
- 特徴:最も有利な位置。相手の動きをすべて見てから判断できる
- 戦略:非常に広いハンドレンジで積極的にプレイ(例:弱いスーテッドハンドやコネクターも含む)
- SB(スモールブラインド)
- 位置:強制ベットの1つで、BTNの次にアクション
- 特徴:プリフロップでは有利だが、フロップ以降は最初にアクションするため不利
- 戦略:ハンドを絞り、慎重にプレイする。強い手でレイズに対応
- BB(ビッグブラインド)
- 位置:強制ベットのもう1つで、SBの次にアクション
- 特徴:最初のラウンドで強制的にベットしているため、コールしやすい
- 戦略:フリーフロップを活かして、広めのハンドでディフェンス。ただし、弱いハンドでは無理をしない

ポジションを意識した戦略(6Max編)
6Maxではフルリング(9人テーブル)よりもアクションの頻度が高くなります。そのため、レイトポジションの有利さがさらに際立ちます。
フルリングと6Maxでのポジション戦略の違い
フルリングではプレイヤー数が多いため、アーリーポジションは慎重に、レイトポジションで攻めるのが基本となります。ハンドレンジもタイトになりがちです。
一方、6Maxではポジションが全体的に「前倒し」になり、1周あたりのアクション回数が増えます。レイトポジション(特にCO・BTN)の有利性は際立ち、積極的に攻めやすくなります。また、アーリーポジションでも、フルリングほどタイトにならず、やや広いハンドでの参戦が可能です。
まとめ:ポジションを理解して勝率アップ
ポジションは、テキサスホールデムにおいて最も基礎的でありながら、最も重要な概念の一つです。フルリングではEPからLPにかけて慎重さと積極性を使い分け、6MaxではCOやBTNを活用して主導権を握りましょう。
自分が座る位置に応じて戦略を変えていくことで、無駄なチップを減らし、効率的に利益を積み上げることができます。ぜひ実践で試してみてください!